研修は、問題解決の手段として企画され、実施する。内省化より外注の方が効果的なら研修会社に発注し、外部講師を活用する。
一つの研修を終えたら、次は何をしようかと、悩む担当者も多いのではないだろうか。次は、どんな研修が流行るのか、と。研修会社は、自社プログラムの中から、“次は、これです。”と、提案するだろう。単品商品を販売している会社は、次の新規開拓先を探す。
何か、おかしい。問題のない会社はないし、能力開発はこれで充分だ、ということもない。次々と問題は発生するので問題解決の手段は常に必要だ。問題発見なくして問題解決はない。本来なら、定期的に組織調査を行い、能動的に問題を見つけることが健全な取り組みだ。
調査をしなくとも、研修を通して問題が見つかることがある。研修参加者の討議の中から、組織内部の潜在化していた問題が、顕在化することがある。問題は、現場で起きているのだ。講師は、その材料を活用して研修を進め、次の提案を作成する。
研修プログラムを設計しない、自分でテキストを作成しない、提案書が書けない研修講師は、それまでだ。また別の会社から声が掛かるのを待つしかない。パッケージ販売会社は、クライアントの問題解決に貢献できない。
クライアントの実情に合わせた、カスタマイズ研修は、ニーズと共に変化し、ひとりでに成長していくのだ。