D/F(データ・フィードバック)は、慎重に。

 先週の仕事の一つは、「多面観察」の報告会でした。管理職に対して多面観察の結果を報告しました。

 多面観察の対象者である管理職を中心に、複数の上位者、下位者、そして同位者から収集した観察データを本人に返却します。

 報告会では、多面観察の仕組みやデータの見方を解説しました。

 冒頭に、多面観察データを受け入れる「心構え」に時間を割きました。価値あるデータも、本人が受け入れなければ、全く意味はありません。

 むしろ、本人にとって逆効果となったり、職場の人間関係が悪化することも考えられます。

 依頼をした会社にとってもサービスを提供する側にしても、慎重に扱わなければならない商品です。

 言葉の意味や仕組みの解説は誰でもできますが、「多面観察の目的と会社からの期待、管理者の役割の重要性や心情、今後のキャリアについて」語り掛け、受け入れる姿勢をつくることは、簡単ではありません。

 その役割は、管理者の経験があり、管理者の教育をしており、年齢が対象者と同じくらいか、年上ぐらいの者が適任と思います。

 さて、管理職の皆さんは「今の自分をどう理解し、これから自分をどう変えていくのでしょうか?」

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