※本文は、日本経済新聞“活かす企業人”を参考にさせて頂いています。不都合がございましたら、速やかに削除しますので、お手数ですが、ご連絡ください。
【大塚製薬】「世界の人々の健康のために革新的な製品を創造する」という企業理念を実現するためには、挑戦心や常識にとらわれない自由な発想が欠かせません。(中略)日本の成熟した時代を過ごしてきた学生さんは保守的な考えをお持ちの傾向が見受けられます。しかし、弊社には固定概念にとらわれず、ここの社員が率先して白紙に自由に絵を書いていけるような企業文化があるのです。新卒の方はもちろん、キャリア入社の方もこういった文化、考え方に共感していただける方に入社して頂きたいと思っています。
企業理念が、はっきりしている会社はあらゆる部門で仕事が進め易いと言えます。商品開発や営業など様々な仕事の意思決定の拠り所が企業理念です。拠り所があるということは、判断が容易でベクトルを合わせやすいということです。当然、愛社精神も高まり、チームワークがよく、仕事のスピードも上がり、成果が出易い組織となります。改めて、企業理念の重要性がわかります。
企業理念と人事戦略(採用方針・育成)をリンクさせている点もすばらしいです。
また、社員を評価する際にも「挑戦しているか」といった姿勢を評価するようにしています。営業成績などの数字だけではわからない本人の考え方や行動を重視しています。と、あります。
企業理念-人事戦略(St)-教育(E)-評価制度(S)-人事評価表(T)のシナジーのケースです。“挑戦”をキーワードに採用から目標設定、指導、評価、育成をシナジーさせて、挑戦的な文化を創造している組織開発の具体例です。
管理者は、挑戦思考で採用された部下を、目標管理評価制度を運用することにより、①部下の挑戦目標を設定し、②挑戦行動をOJTで指導し、③評価表の挑戦行動項目に基づいて、④部下を評価します。その結果、挑戦的な社員が増え、挑戦的な文化を造ることができます。
様々な方法(METS method)をシナジーさせ、一気通管で組織活動を行うことにより、大きな成果を得ることができます。