この時期は、新入社員のフォローアップ研修が多い。4月に新入社員研修をやり、入社6か月以降でフォローアップ研修をやる。同じ講師を使うなら変化度を確認できる。
配属後にどれだけ成長しているか、楽しみも多いが、心配になる新人もいる。あれだけ元気で積極的だった新人が、どうした?リーダーシップを発揮していた女性が、おとなしくなった?
もちろん、順調に6か月を過ごした新人もいる。あれだけビジネス・マナーを学んだのに、その髪型と服装の乱れは、何だ?という新人も出てくる。
配属先の上司が、指導しないのか、それを許しているのか。いや、それが職場のスタンダードなのだ。社員のレベルは、より高い方がよい。世間一般で評価されるレベルの方がよいのだ。実績はともかく、ビジネス・マナーや基本的な仕事の進め方は、躾レベルの話だ。
結局、上司による職場訓練は、集合研修より影響が強いのだ。最近の風潮として、上司は忙しく部下指導をする時間がないので、人事部門が部下指導を代行しているという現状がある。
それは全くの考え違いで、人材育成の基本は現場にある。仕事ができる人材育成の方法は、OJTである。次にSD(自己啓発)があり、その補足としてOff・JT(集合研修)がある。
最も影響力の強い機会を活用して人材育成すべきである。部下指導を放棄するなら、管理者の資格はない。