チーム・マネジメントの難しさは、統制にあります。
チーム・メンバーは、仕事のプロであることが前提です。仕事のプロは、十分な経験を積み、実績を上げてきた自信をもっています。自信があるからこそ、自分の考え方や方法に「こだわり」があります。
成果を出したいという気持ちから、時にメンバーと衝突したり、思うようにいかないとストレスを感じます。
そんな個性の塊であるメンバーを、リーダーであるあなたは、調整しながらチーム活動を進めていくのです。
チーム活動の過程は、さまざまなことが起こります。その都度、対処することは必要ですが、チームとしての大枠のルールを決めておくことは非常に有効です。
それが、チームづくりでおこなう、「チーム活動のガイドライン」です。
○ガイドライン作成の目的
チーム活動は、長期間わたり成果が求められます。チームが困難な状況にあっても活動を継続し 成果を上げるために作成します。
○ガイドラインの効用
(1)チームの規範づくり
チーム・メンバーが快適に活動を行うための規範・ルールをつくり、全員が守ることで活動を成功させる。
(2)チームの心理的安全弁
一人では言いづらいことも、チームで決めたガイドラインを通してメンバーに言うことができる。「自分の言いたいこと」をガイドラインが代弁してくれるので言いやすい。
○チーム活動の評価と改善
チーム活動をガイドラインから評価し、改善を検討する。各項目をどれぐらい守れたか5段階の尺 度を使って無記名で全員が評価する。その結果に基づいて削除、追加、修正を行い、よりよい活動を 行う。
○ガイドライン設定の留意点
(1)チーム活動の目的を理解して、具体的でわかりやすい内容にする。
(2)現実的でチーム・メンバーが実行可能な内容にする。
(3)「必要があれば、ガイドラインを修正する」という項目も入れておく。
(4)チーム・メンバーの合意で決定する。
(5)チーム・リーダーのチームへの期待項目も入れておく。
チーム・リーダーが、チームを統制しようとした時、メンバーから反発を受けることがあります。本来は、一人ひとりに自由を与え主体性の下に業務を遂行し、成果をだしてほしいところですが、人が役割を分担して、集団で目標に向かう活動はどうしても摩擦が起きるものです。
その都度、注意をしたり新しい方針やルールを決めていては、メンバーが感情的になったり、混乱の原因になります。
チームリーダーがマネジメントしやすいチームをつくるためにも、公式的な約束としての「ガイドライン」は重要なマネジメント・ツールです。
ここまでで、職場をチームにする「チームづくり」のSTEPは終了です。
《了》
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